2011年4月8日金曜日

CSRとフィッシュサステナビリティ

CSR=企業の社会的責任について、近年益々注目が集まっている。

本来政府や政治が解決しなければならない社会的な問題の解決を、民間企業の助けをかりて行おうというのが基本にある。
企業はもともと社会の一員であり、資本主義社会における企業の存続理通は『利益をあげて社会に貢献する』ことである。ところが日本の大企業の多くは、「社会」を「市場」としてしかとらえず、「市民」を消費者としかとらえてこなかった。

つまり、「市場を構成する消費者」には興味があっても「社会を構成する市民」という存在には目も向けてこなかったのである。そんななかで登場してきた「社会貢献」や「環境対策」「フィランソロピー」や「ボランティア」などは「負担」や「義務」でしかない、というとらえ方が主流であった。

社会構造の変化の中でより一層社会との係わり強化を求めるCSRにおいては、あらゆるステークホルダーに向けた係わりが求められるが、優先順位のたかものとされているのが「企業の事業活動と係わりのある社会的課題の解決」というCSR活動である。

その一つの例を紹介したい。

$マグロ保存会

「カツオが教えてくれる生物多様性」(オルタナ24号より)

味の素は2009年から奄美大島などでカツオの生態調査を始めた。

味の素CSR部の専任部長によれば、きっかけは2006年にWWFの水産担当者ら「『ほんだし』原料のカツオの持続可能な調達を考えて欲しい。海の生態系は危機的状況にある」というアドバイスを受けてからだという。
同社では手探り状態の中、2007年からカツオの関係者からヒアリングを開始。そしてわかったことは「カツオの生態はよくわかっていない」という意外な事実だった。味の素は、独立行政法人水産総合研究センター遠洋水産研究所に相談し、太平洋沿岸のカツオの生態系調査に乗り出すことになった。
(以下詳しくは本誌をご覧下さい)

2年間の成果を踏まえて新たな2カ年計画をスタートするという。研究成果への期待は高まっている。

さて、カツオ同様マグロの生態も詳しくわかっていないという。
マグロで糧を得ている大企業の皆さん、勝川俊雄先生あたりに相談して、マグロの生態調査をしてみませんか。きっと、ヨコワの巻き網漁などぜったい出来なくなると思うんですが。

だからやらないのか。


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2011年2月19日土曜日

IUU漁業とは

TRAFFICが主催する「水産資源の持続可能な漁業とトレーサビリティの確保にむけて」というセミナーに行ってきた。テーマは「IUU漁業」だ。

今回は、2010年から本格的なIUU規制を開始したEUの代表で英国環境・食料・地方開発相の担当者と、EUU向けの輸出国であるナミビア漁業・水産資源省の担当者から話を聞いた。

IUUとは、国際的なルールを遵守しない便宜置籍漁船等による無秩序な操業のことで
Illegal(違法)、Unreported(無報告)、Unregulated(無規制)
の頭文字をとってIUU漁業と呼ばれている。

いくら漁獲制限や漁法制限を実施しても、違法な漁業だ続けば資源の枯渇は免れません。
日本でもマグロが話題になった昨年あたりから、漁獲証明書のない産品の輸入を差し止めたりしていますが、なかなか実効性のある管理は難しいようだ。

じつは、IUUの中で最も問題なのは最後のUnregulated(無規制)。
度々とりあげていますが、日本近海のヨコワ(マグロの幼魚)の巻き網漁は、マグロの未来を一網打尽にする業法なのだがほとんどなんの規制もない。
日本近海から大型のクロマグロが激減しているが、幼魚を一網打尽にしているのだからあたりまえだ。

日本ではすぐ、難しい、出来ないと言ってしまうIUU規制だが、お二人の話から「やれば出来る」ことが実感できた。

私たちは、もっともっと
漁業資源の「サステナビリティ(持続可能性)」と「トレーサビリティ(遡及性)」について関心を持たなければならない。

マグロや鮭を食べ続けたいのなら。

$マグロ保存会
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2011年2月4日金曜日

ヨコワ守れるか。新しい動き。

以下、日経ビジネスより引用

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マグロ争奪戦に意外な商機

中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)は先月、日本近海を含む太平洋の西側でクロマグロの漁獲量を削減する国際規制を採択した。国際的に水産資源の管理厳格化が進む中、日本の対応が十分効果を上げていないという不信感は、国際社会ではまだ根強い。そこで水産庁も動き出した。

成魚だけでなく幼魚まで一網打尽に取ってしまうことで国際的に問題となっている「巻き網漁」の規制を国際会議で提言。さらに、今春からは国内の沿岸漁業におけるクロマグロ漁を届出制に移行し、漁獲実績報告の提出を義務化する予定だ。将来的には、漁船数も規制する可能性がある。沿岸漁業における漁獲高の管理厳格化は、クロマグロの幼魚である「ヨコワ」の資源を守るという目的もある。

この規制で影響を受けるのは、国内のクロマグロ養殖業者だ。近畿大学が2002年にクロマグロの完全養殖に成功するまでは、養殖用クロマグロの幼魚は、天然のヨコワに頼ってきた。そのヨコワ漁が規制されるとすれば、幼魚の仕入れが従来より困難になるのは確実だ。

続きはこちらで。

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マグロを継続的に食べられるかどうかは
「巻き網漁の規制」と「ヨコワの保護」にかかっているんのです。

2011年1月5日水曜日

マグロ最高価格

築地の初競りでマグロの史上最高価格が誕生した。



342kgで3249万円。
10g920円。
一切れ3000円くらいかなあ。

幼魚であるヨコワで漁獲されたら
一切れ30円くらいかなあ。

マグロは大きくなるまで見守って欲しいね。

2010年12月27日月曜日

正月のマグロ

知人が築地に忘年会用のマグロを買いにいったのだが
天然物の本マグロがないのだという。

仕方なく畜養物を仕入れてきたということで
二切れほど頂いた。

信州出身のわたしには、暮れ正月にマグロを食するという習慣がないが
上野のアメ横や築地でこの時期
ものすごい勢いでマグロが売買されているということは
東京の人たちはさぞかし沢山食べるのだろう。

しかし、もうそろそろ猫も杓子もマグロマグロと騒ぐのは止めたらどうだろうか。
他にも旨い魚はいくらでもあるのだから。

ましてや正月なら、東は鮭、西は鰤というのが相場というものだ。

が、が

なんと、富山では鰤もとれなくなってきているらしい。

その原因はマグロと同じ。
巻き網船が幼魚を一網打尽にしてしまうのだ。
よこわ(マグロの幼魚)やふくらぎ(鰤の幼魚)を取り尽くす現在の漁法をなんとかしないと、日本近海から大型魚はいなくなってしまう。

そんなこと、盗っている漁業会社が一番わかっているはずなんだけどなあ。

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2010年12月16日木曜日

太平洋クロマグロの規制すすまず

中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)=「中西部太平洋における高度回遊性魚類(カツオ、マグロ、カジキ類)資源の長期的な保存及び持続的な利用を確保することを目的として設立された地域漁業管理機関」の年次総会が先週ハワイで開催された。

結局、太平洋のマグロ保護はあまり進展しなかった。
よこわなどの未成魚の漁獲量削減なども盛り込まれているが、具体的数字もなく、韓国もはいっていない。

日本が提案した「大型まき網漁船の増隻抑制措置」も進展がなかった。

巻き網船の増隻抑制も必要だろうが、まず
日本の大型巻き網船船による日本海の「よこわ漁」を止めさせよう。


以下水産庁サイトより
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(1)太平洋クロマグロの保存管理措置

本年9月の北小委員会(*)で作成された保存管理措置案を基に審議を行い、以下を内容とする保存管理措置を採択した。

 (ア)2011年及び2012年において、沿岸の零細漁業(ひき縄等)を除き、クロマグロを漁獲する努力量は2002-2004年水準よりも低く保たなければならない。また、この措置は、韓国を除き、未成魚(0-3才)の漁獲量を2002~2004年水準よりも減らす措置を含まなければならない。

(イ)韓国は、この保存管理措置に従って、自国漁業を管理することにより、未成魚の漁獲量を規制するために必要な措置を講じなければならない。加盟国及び協力的非加盟国は、これに協力する。

 (ウ)これらの措置は2012年に再検討される。


 *北小委員会は、北緯20度以北の海域におけるクロマグロ、ビンナガ、メカジキについて、保存管理措置案を作成し、年次会合に勧告を行うWCPFCの下部組織です。

(2)メバチ・キハダの保存管理措置

  現在の保存管理措置(メバチ漁獲を2009~2011年の3年間で30%削減)の実施状況、追加的措置について議論。日本より、大型まき網漁船の増隻抑制措置を提案したが、議論は収束せず、来年保存管理措置の見直しに合わせて再度議論されることとなった。

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2010年12月14日火曜日

4ヶ月ぶりのマグロ

マグロの刺身は一月に6切れまで、という
「マグロ6P運動」を提案しております。

もちろん自分で実践するつもりです。が
前に食べたのは田舎に帰ったお盆の時。
ずいぶん長いこと食べなかったものです。
べつに困りませんでしたが

今日は新橋で寿司を食べました。
マグロは赤身が一切れです。

本マグロではなさそうですね。

でもこれで十分です。
寿司ネタにはマグロ以外にも美味しいものがたくさんあります。
たとえばこの寿司に入っていた「茄子漬け」。
目から鱗の美味しさです。

何でもかんでもマグロではなく
他の魚やネタも食べましょうね。


$マグロ保存会

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2010年11月5日金曜日

忘れ去られるクロマグロ危機

すこし忙しい日々を送っていたら、わたしのブログも滞りがちになってしまった。

たとえば「マグロ6P運動」は未だにちゃんと続けているし、COP10ではフィッシュサステナビリティに関する講演を聴きに名古屋まで行ったりもした。

しかし、世間の空気からマグロの話題、とくに資源枯渇もんだいのあるクロマグロの話題がすっかり消えてしまったように思う。

グーグルトレンドで調べてみると、その傾向は顕著である。
今年3月、ワシントン条約で取引禁止になるかならないか、と騒がれていた頃をピークに、最近ではすっかり下火になってしまった。



最近のテレビ番組は、マグロの資源枯渇などどこ吹く風。
消費を煽るようなものばかりである。

のど元すぎれば暑さを忘れる。
そんなことではだめだ。


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2010年9月21日火曜日

『日本の食卓から魚が消える日』小松正之著

根が深すぎる。

この本を読んだかんそうだ。

フィッシュサステナビリティを推し進めながら
マグロをはじめとした美味しい魚を食べ続けたい。
そんな希望をうち砕くのが『日本の食卓から魚が消える日』だ。

漁業資源の持続可能性がこんな理由は概ね下記の要因だという。

1.気象変動
地球温暖化をはじめ海流の変化などによって資源状況が激変している。

2.乱獲している
80%以上の漁業資源が乱獲されている。

3.漁業関係者が資源保護を考えていない。
伝統的な漁法なら急激な資源喪失はないが、巻き網などで一網打尽の上、混獲などで資源の無駄使いをしている。マグロでは畜養が問題。

4.資源保護のルールが甘い。甘いルールすら守らない。ルール違反の漁獲物も平気で流通している。

5.国の行政が消波ブロックや港湾工事にばかり金を使って、漁業や資源の保護に金を使わない。

6.資源保護、食料安全性、トレーサビリティーなどに消費者の関心が向かない。

この本を読むと日本のマグロや魚は絶望だ。
美味しくも安全でもない魚をありがたがって食べるような時代がきてしまいそうな気がする。

何も考えずにマグロばかり食べていないで
金のためだけにマグロを売っていないで
魚に関係ない漁業予算ばかり使っていないで
真剣に、
安全で持続な能な漁業資源を守っていかなければならない。
$マグロ保存会




























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2010年9月15日水曜日

クロマグロ規制韓国拒否!だけど

今月7日~10日に福岡で「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第6回 北小委員会」が開催され、北小委員会が対象とするまぐろ類の資源管理等について検討が行われました。
「中 西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」は、中西部太平洋における高度回遊性魚類(マグロ、カツオ、カジキ類)資源の長期的な保存及び持続可能な利用を 確保することを目的とした委員会です。北小委員会は、主に北緯20度以北の水域に分布する資源(クロマグロ、ビンナガ、メカジキ)の保存管理措置について 本委員会に勧告を行うWCPFCの下部組織で、参加国は、日本、韓国、米国、カナダ、クック諸島、フィリピン、バヌアツ、台湾(中国は欠席)です。

水産庁のプレスリリースによれば、下記の内容が決定されましたが、クロマグロの漁獲規制について韓国が留保したため、次回の会合まで持ち越しとなりました。

【水産庁プレスリリースより抜粋】
(1)北資源に関する保存管理措置
クロマグロ
漁 獲圧(特に未成魚)を2002年~2004年の水準よりも引き下げるべきとの科学委員会(ISC*)による資源評価結果に従い、以下を内容とする保存管理 措置の勧告案が取りまとめられたが、韓国は、今回の北小委員会での受け入れを留保したため、北小委員会としての合意は、12月に開催される「第7 回 WCPFC年次会合」まで持ち越されることとなった。
(ア)2011年及び2012年において、沿岸の零細漁業(ひき縄等)を除き、クロマグロを漁獲する努力量は 2002-2004年水準よりも低く保たなければならない。またこの措置を取るに当たり、未成魚(0-3才)の漁獲量を2002~2004年水準よりも減 少させなければならない。

(イ)これらの措置は2012年に再検討される。

ビンナガ
来年の科学委員会(ISC)における資源評価の結果に従って、来年、現行の保存管理措置(現状の漁獲努力量を増加させない)の検討を行うこととなった。

メカジキ
資源状態が健全であるとの結果を受けて、保存管理措置の導入についての議論は行われなかった。

(2) その他の資源に関する保存管理措置
カツオ
北上群のカツオ来遊量の減少について、北小委員会として、本委員会に対し懸念を表明するとともに、保存管理措置の考慮にこれを反映するよう求めることとなった。


【グリーンピース・ジャパンのWebより引用】
グ リーンピース・ジャパン海洋生態系問題担当の花岡和佳男は、「韓国が漁獲する太平洋クロマグロの9割は日本で消費されているが、資源状態の悪化が指摘され る魚種の漁業管理を拒否する国で生産されるクロマグロを購入・販売することは、生物多様性の保護にも、海の恵みを次の世代に残すことにも逆行する」とし、 もし韓国政府が12月までに今回の漁業規制案への留保を解除しない場合、日本の大手スーパーや飲食店チェーンに対し、韓国で生産されるクロマグロを取り扱 わないよう求めていく活動方針を明らかにした。
【引用ここまで】

結局制限拒否する韓国を非難するより、日本がクロマグロの消費をまず減少させなければならないのですね。
それに、やはりカツオ資源も心配な状況になってきますね。

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2010年8月30日月曜日

どこのマグロ?

いま食べようとしているマグロは
どこでどう捕獲され、どう流通してここにいるんだろう。

そんなことを考えて食べないといけないようだ。
同じクロマグロ(本マグロの表記も)でも、規則を守って捕獲されたものもあれば、違法操業によって捕獲や畜養されたマグロもいるのだ。

クロマグロなどは世界で捕獲量が決まっているのに、日本の輸入量が平気でそれを越えたりしているのだ。
違法、違反とわかっているのに輸入している業者もいるのだ。
まあ、国もこれまでは黙認していた。
今年からは、多少厳しくチェックするようだ。
私たちも食べるのなら、できる限りトレーサビリティーを気にしよう。
消費者が求めなければ、流通業者はやりたがらないだろう。

いまむやみに食べてはいけないマグロとは・・・

北大西洋や地中海で漁獲制限を越えて獲られた大西洋クロマグロ。
漁獲量を偽って捕獲し、畜養した大西洋クロマグロ。
日本近海の巻き網漁によって捕獲されたマグロの幼魚、ヨコワ。
畜養されたミナミマグロ。
イルカや多の魚種の混獲に配慮せず捕獲された、メバチやキハダやカツオ。

なんか、ほとんど食べちゃ駄目なのかなあ。

トレーサビリティーが完璧なのは近代マグロだろうけれど、そのへんのスーパーじゃまだ手に入らないんだよね。

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2010年8月23日月曜日

メバチも危ない

東南アジア地域での「巻き網漁」による、キハダ、メバチ、カツオなどの乱獲で資源がピンチだと以前報告しましたが、メバチがかなり危険な状態であることがWCPFC(中西部太平洋マグロ類委員会)の科学委員会で明らかになりました。

以下、グリーンピースのプレスリリースです。

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メバチマグロ、中西部太平洋で激減
――中西部太平洋マグロ類委員会の科学委員会が資源評価を発表

【記事抜粋】

南 太平洋のトンガにおいて19日に閉幕したWCPFC(中西部太平洋マグロ類委員会)の科学委員会で、中西部大西洋のメバチマグロが激減していることが報告 された。これを受けてグリーンピースは、国内の大手スーパーや飲食店チェーンに対し、持続可能な魚介類の調達方針を作成するよう取り組みを求めた。

資 源評価の報告によると、中西部太平洋におけるメバチマグロの現在の親魚資源量は、初期資源の17%にまで減少(注1)。今年3月にワシントン条約で禁輸措 置が議論された大西洋クロマグロは親魚資源量が初期資源の15%とされており、比較するとメバチマグロの資源状態の深刻度がうかがえる。さらにマグロ・カ ツオ類の中でもっとも資源状態が良いとされ、鰹節の原料のカツオにおいても、今回はじめて資源量の減少が報告された(注2)。これらの魚種は海洋で主に FAD (人工集魚装置)によって集められ、巻き網で一網打尽に漁獲されて、WCPFCによる管理の甘さが過剰漁業を許している。

記事の全文はこちら

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資源管理団体と漁業者の目先の利益追求が、科学的なデータを無視した過剰漁獲に走らせているのでしょうか。
「消費者のニーズ」が乱獲の理由にならないように、私たちも食べているマグロのトレーサビリティーをしっかり確認する必要があると思います。
しかし、スーパーの表示だけではわからないんですよね。
このあたりの改善が必要になってくるでしょうね。

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2010年8月19日木曜日

マグロ2歳以下で90%捕獲

太平洋クロマグロは、親魚(3歳以上)になる前に
90%が捕獲されてしまう。
これでは資源量を維持できるわけがありません。

特に0歳のヨコワは、消費される尾数の70%以上に達しています。
以前「マグロの子を食べるな」でも紹介しましたが
3年待てば市場価値は数十倍になるのに、捕獲しやすいということで
幼魚の巻き網漁が行われているのです。

宮原審議官の話によれば、多数の巻き網漁船が操業しているのでなく
ほんの数隻の大型船が一網打尽にしているのだという。
伝統的な小型漁船の曳き縄や一本釣り漁法なら、問題になっているほど大量な捕獲はされない。

だとしたら、数隻の巻き網船を規制できないのだろうか。
できないのだという。
いろいろ、あるから。
そもそも、小さな漁協の1年分を1回の操業で捕獲してしまうような巨大巻き網船の製造や操業が、法律で管理できないのだそうだ。
なんて国なんだろう。

結局、一部企業の利益のために、国民の資源が浪費されてしまうのだ。

巨大巻き網漁船を操業している会社の方へ
ひとまずヨコワの巻き網漁は止めて頂けませんか。

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2010年7月27日火曜日

マグロをめぐる国際シンポジウム

ドーハの会議が終わって、マグロ禁漁の話題がすこし下火になっていますが、漁業資源としてのマグロが危機的な状況にあるのは変わっていません。一方、海の 食物連鎖の頂点に立つマグロのことですから、漁業資源としてではなく海の生態系としてこの問題をとらえる必要があるようです。

WWFが主催する「消費者と考える国際マグロシンポジウム 日本の食卓が地球環境を変える」というイベントが8月3日に行われます。私も参加登録をしました。
内容は下記です。
(WWFホームページより)
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WWF の国際的なネットワークを通じた海外のマグロ漁獲国や、日本の主要なマグロ生産者からの現地報告、日本の漁業問題の窓口でもある水産庁の関係者にも 講演いただき、消費者としてどう取り組むことが必要かを一緒に考えます。消費者である私たちひとりひとりの行動が地球環境の問題を解決する力となります。
■講演
「食卓から見たマグロ~マグロの基礎知識」
緑川聡 (社団法人 漁業情報サービスセンター流通課主査)
「国内外のマグロ資源管理の現状と課題」
宮原正典 (水産庁資源管理部審議官)
■報告
「WWFの考えるマグロと環境問題」
山内愛子 (WWFジャパン 水産担当)
「地中海におけるクロマグロ漁業の歴史とその危機」
スサナ・サインズ・トラパガ(WWF地中海オフィス担当)
「壱岐のマグロ一本釣り漁の現場から」
松尾五郎、大久保晃 (長崎県壱岐一本釣り漁師)
「大間のマグロ一本釣り漁の現場から」
濱端廣文 (青森県大間漁業代表理事組合長)
「中西部太平洋:持続可能なマグロ漁業推進プロジェクト」
ホセ・イングルス(Jose Ingles :WWFコーラルトライアングル担当)
■パネルディスカッション
「日本の消費者にしてほしいこと。これからの持続可能なマグロ消費の展望」
話題提供:マーク・パウエル (WWFインターナショナル)
ファシリテーター:東梅貞義 (WWFジャパン)
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どれも、興味深い内容ですね。

興味のある方は、是非参加してください。

MSC認証のカツオが食べられるようです。
参加費は1,000円。
申し込みは30日までです。
詳しくはWWFのWebサイトで。

2010年7月15日木曜日

マグロの子を食べるな!

日本人は魚の卵が大好きだ。

数の子、イクラ、すじこ、たらこ、ひめこ・・・・
様々な魚の卵を食べまくる。

卵を食べちゃったら魚は減るよね。
減るはずだよね。
ということで、数の子の親のニシンは、日本沿岸ではほとんど絶滅した。
いまではカナダ産やアラスカ産などを輸入している。

イクラだって激減している。
日常何気なく回転寿司なんかで食べているイクラのほとんどは人工イクラだ。
油と海草エキスを主成分にして作るらしい。

タラコだって日本沿岸では激減し、ほとんどが輸入頼りだ。

ところで、マグロ子って食べたことないよね。
珍味にもないか。と思ったら「珍味マグロのたまご」って言うのがありました。
食べるんだ。マグロの卵。


で、今日の話は卵ではなく、クロマグロの子供。ヨコワという幼魚です。

三重大学の勝川俊雄先生によると、近年日本海では巻き網漁によってヨコワを大量に捕獲しているとのこと。
親魚になって産卵する前に巻き網でそれこそ一網打尽にしてしまうため、大型をねらう一本釣りではどんどん大型が釣れなくなってきているという。

先生の試算によれば、ヨコワ漁161万尾は4,856トンでおよそ27億円の水揚げとんっている。
これが、4年待ってマグロになってから56万尾捕獲すれば、29,547万トンで408億円。

さらに2年待って一本釣りの対象になるまで大型にすれば、47万尾で43,959万トンで2235億円。
6年間休漁するだけで2000億円以上になる資源を、100分の1の価値でとりつくそうとしているらしい。
コヨワ漁6年分の漁業補償はおよそ180億円。
年間の水産関連予算3,500億円に比べたら微々たるもの。
補償して禁漁にしてしまえばいいのだ。
ところが、予算の大半は港湾整備などの土木工事に消えてしまい、水産資源の将来投資には回らないのだという。

役人のビジョンのなさと漁業関係者の目先重視が、日本近海からクロマグロの親魚を絶滅させているのだ。

勝川先生の声に耳を傾けよう。



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勝川先生のブログはこちら。

2010年7月6日火曜日

「沈黙の海」イサベラ・ロヴィーンさん

10月に名古屋で開催されるCOP10の100日前に当たる7月3日、ヨーロッパにおける水産資源の枯渇を告発したジャーナリスト、イサベラ・ロヴィーンさんが講演会をおこなうというので、出かけてみた。
スウェーデン近海のバルト海などにおける、鱈の激減の原因を科学的に立証してみせた。最大の要因は幼魚を食べてしまうこと。産卵できる親魚になる前に食べてしまうのだ。それでは減る一方なのはあたりまえだ。

人間は食物連鎖の上から下に向かって補食するらしい。
つまり、大きな魚から順に食べ尽くしていく。バルト海では鱈が食物連鎖の最上位にあり、いまそれを食べ尽くそうとしている。日本人が巨大なクロマグロや南マグロから食べ尽くすのと同様に。実際、畜養が盛んになるまでは、クロマグロの代わりにそれまで食べなかった「メバチ」や「キハダ」を刺身で食べていた。いずれ海の中は、中型魚~小型魚と食べ尽くし、海の資源で食べられるのは「クラゲ」と「プランクトン」になってしまうのだそうだ。

こんなことになった原因は5つ。
1.海で起こることは一般の人の目に付きにくい。
2.漁業が環境問題の視点からでなく、食糧問題、経済問題からしか論議されない。
3.共有地の悲劇=海の魚はみんなのものという意識から、規制が役に立たない。
4.経済活動の側面からしか考えないロビー活動団体。
5.漁業がうまくいかなくても助成金がある。

私たちの支払っている税金が、魚を減らすための助成金となり、目先の利益しか考えない団体の保身のために使われている。のだろうか。

いずれにしても私たちはただ、マグロが食べたい。やすく食べたい。たくさん食べたい。と、言っている場合ではないらしい。

フィッシュサステナビリティーを真剣に考えないといけない。

そうそう、最後にもう一つ、日本人がこんなに日常的にマグロを食べるようになったのは、ここ10年くらいのことで、かつては特別な日だけに食べていたものだと彼女もいっていた。
マグロを食べるのが日本の伝統的な食文化などというのは、ちゃんちゃらおかしいのだ。


イサベラ・ラヴィーンさんの「沈黙の海

2010年6月24日木曜日

シーシェパード鯨の次はついにマグロ!

捕鯨活動の暴力的妨害で有名なシーシェパードが、遂にマグロにも狙いを定めてきたようだ。
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先週18日、シーシェパード(Sea Shepherd Conservation Society=SS)は、地中海で800匹のクロマグロを解放したと発表した。
AFPによればSSは、リビア沖約68キロの地点で17日午後、イタリア船籍とリビア船籍の2隻の漁船がけん引するいけす網を5人のダイバーが切り開き、クロマグロを逃がしたとい う。SSは、いけす網の中のクロマグロは欧州連合の漁期が終了した14日以降に捕獲されたもので、重量も規定を満たしておらず、密漁だと主張している。
リビア船籍漁船の船長は、マグロを捕獲したのは猟期終了の3日前だと反論している。
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クロマグロの漁期は5月15日から6月15日までと定められているが、この期間中でも、漁獲量は国際的に厳しく規制されているという。
地中海の畜養では、トルコやマルタが規制量を無視した捕獲や畜養を行っているらしいが、SSの狙いもこのあたりだろう。
クロマグロは、畜養すればするだけ高値で売れた時期があったが、最近では高級マグロの値崩れで量を売らないと 利益がでないらしい。
食べる量が減っても乱獲される地中海のクロマグロ。
確かに厳しい規制やそ遵守が必要ではあるのだろうが、SSが絡んでくると物事はややこしくなってくる。
つまり、マグロを食料と見なさい可能性があるので面倒なのだろう。

マグロ食を文化だと言い張っている日本。
違法操業がらみのマグロを輸入し続ける姿勢を改めるときがきていると思うのだが。

今月に入って地中海では
マルタ海軍がグリーンピースを排除
グリーンピースはフランスの漁船に激突
などもあり、グリーンピースとSSで抗議競争に入りそうだ。

2010年6月16日水曜日

マグロ6P運動

マグロを食べるのを、一人一月6切れ以内にしようという運動。

とにかく日本人はマグロを食べ過ぎる。らしい。
私はそれほどマグロを過食する方ではないと思っているが、先日飲み屋で何気なく唐揚げを食べたら、中身は鶏ではなくマグロだった。

マグロといえば寿司や刺身をすぐに思い浮かべるが、生以外でも焼いたり、煮たり、揚げたり様々な調理法で食されている。

とにかく今、日本人は食べるマグロを減らさなければならない。
「食べる量を減らすぞ」と、世界に発信しなければならない。
そうしないと、世界中のマグロ漁師や畜養業者が「獲れば獲っただけ商売になる」と思いこんでしまう。

日本人は、手当たり次第マグロを食べる訳じゃないんだぞ。

そのことを世界に発信するのが『マグロ6P運動』なのです。



*左のマグロは我が家の三人分です。

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2010年6月1日火曜日

メキシコ湾のクロマグロ絶滅?

5月31日付の朝日新聞によれば
ただでさえ数が減って禁漁になっているメキシコ湾のクロ名グロが、本当に絶滅しそうだという。

日本ではあまり大きく報道されていないが、4月の下旬にアメリカメキシコ湾のBP社の海底油井で大爆発があり、オイル漏れが続いている。この記事ではこのオイル漏れの影響でちょうどこの時期にこの海域で産卵期を向かえるクロマグロに大きな影響がありそうだということだ。


以下記事の一部
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米カリフォルニア大デービス校との共同研究で、28日発行の米科学誌プロスワンに論文が発表された。
大西洋クロマグロは、地中海で産卵する群とメキシコ湾で産卵する群に分けられる。後者は毎年3~6月にメキシコ湾に回遊してくる。研究チームは、キハダ マグロなどの漁での混獲記録や、クロマグロを捕獲して回遊追跡装置を付けた時の記録を分析した。
その結果、クロマグロはやや水温の低い湾内の二つの海域に集中して回遊していた。特に北東側の海域は原油が広がっている海域と重なっており、回遊のピー クは流出が始まった4~5月だった。
クロマグロは海面付近で産卵する。漂っている油膜で卵や稚魚が死滅する恐れがあり、卵は油を含むため原油の油滴を小さくして分解を促す薬剤の影響も心配 される。
流出海域の近くにはメキシコ湾内で蛇行後、北米東岸を北へ向かう暖流「ループ・カレント」が流れる。この海流はクロマグロの回遊ルートとも一致してお り、原油が海流に乗って広がれば、長期的には成魚にも影響が出るとみられている。
流出の前に行われた研究だが、研究チームのバーバラ・ブロック・スタンフォード大教授は「残念ながら、原油流出は場所も時期もクロマグロの産卵と重なっ た。2010年産減少の影響は深刻になるだろう」としている。

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東大西洋のクロマグロが絶滅すようなことになったら、大西洋全体の個体数の激減が加速することになりそうだ。
地中海のクロマグロを手厚く保護することは、大西洋クロマグロの未来にとって、重要なことになるかもしれない。

このブログは、フィッシュサステナビリティについて書いています。

2010年5月24日月曜日

MSC海のエコラベルを食べました

前回MSC海のエコラベルの話をしましたが、やはり実物を食べてみないとということで、どこで買えるのか調べました。
いまのところまだ、イオングループのジャスコくらいでしか売っていなそうな。

ということで、わざわざ車で1時間かけて買いに行ってきました。
アラスカ産の鮭2切れ。

ちょっと塩辛いけれど、まあまあ美味しかったですよ。
そもそもMSC海のエコラベルは、美味しい印ではなく
「持続可能な漁業で獲られた水産物」の証ですからね。

フィッシュサステナビリティを目指すなら、多少の負担は必要なんでしょうね。