2010年4月22日木曜日

マグロから水銀

AFPBB Newsより

【記事全文】
【4月21日 AFP】米国の料理店やスーパーマーケットで売られているすしネタのマグロを調査したところ、含有される水銀が摂取量制限を超えている例が多いことが明ら かになった。調査対象のマグロにはクロマグロも含まれている。

調査は、ニューヨーク(New York)州、ニュージャージー(New Jersey)州、コロラド(Colorado)州の料理店54店、スーパーマーケット15店で売られ ていたやトロのすし100個を対象に行われた。マグロの種類をDNA試験で特定したうえで水銀含有量を調べた。

米環境保護局(US Environmental Protection AgencyEPA)によると、摂取しても人体に有害でないとされる水銀の摂取制限量の目安は1 日に、体重1キロに対し、0.1マイクログラムという指標が一般的だ。

体重60キロの女性を想定し、この指標に基づいて計算したところ調査したメバチマグロのトロでは平均0.351マイクログラム、赤身では0.344マイ クログラムと制限量を超える数値が検出された。またクロマグロでもトロで0.123マイクログラム、赤身で0.180マイクログラムと超えていた。入手さ れたすしネタのうち、キハダマグロは赤身しかなかったが、これも0.164マイクログラムだった。

「調査したマグロのすしネタすべてで日本政府や米環境保護局が制限摂取量としている水銀含有量を超えていた。特にすしネタに最も使われることが最も多いメ バチマグロの平均含有量は、1個食べるだけで、世界保健機関(World Health OrganisationWHO)や国連食糧農業機関(Food and Agriculture OrganisationFAO)が妊婦に注意を呼びかけている摂取量を超える」とEPAでは報告している。

【記事↑まで】

驚くようなことではないが、米環境保護局というところがこの時期にこういう調査をすることになにか政治的な臭いは感じますね。「みなさんマグロは体に悪いですよ。食べない方がいいですよ」というメッセージが込められているんでしょうかね。ドーハの会議で大西洋クロマグロの取引禁止が実現されなかったことに対する、ひとつの答えでしょうか。

マグロに水銀や有害物質が含まれていることは、数十年前から言われていることですよね。
アメリカ農産品のポストハーベストが日本で問題視されて、輸入規制にまで発展しそうになったとき、アメリカの農務省関係の学者がやってきて『日本のみなさん、アメリカ農産物のポストハーベストについて問題視されていますが、みなさんの大好物のマグロには農産物のポストハーベストより大量の有害美質が含まれていることはご存じですか。マグロの毒に比べれば、ないにも等しいくらいの残量ですよ』と言ったものだ。

寿司屋に行ってマグロを10貫も食べたら、大変なことになりますよ。

自分の体にも、資源にも差し障りのない範囲で食べましょうね。

<このブログは:フィッシュサステナビリティについて書いています>

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