2010年8月23日月曜日

メバチも危ない

東南アジア地域での「巻き網漁」による、キハダ、メバチ、カツオなどの乱獲で資源がピンチだと以前報告しましたが、メバチがかなり危険な状態であることがWCPFC(中西部太平洋マグロ類委員会)の科学委員会で明らかになりました。

以下、グリーンピースのプレスリリースです。

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メバチマグロ、中西部太平洋で激減
――中西部太平洋マグロ類委員会の科学委員会が資源評価を発表

【記事抜粋】

南 太平洋のトンガにおいて19日に閉幕したWCPFC(中西部太平洋マグロ類委員会)の科学委員会で、中西部大西洋のメバチマグロが激減していることが報告 された。これを受けてグリーンピースは、国内の大手スーパーや飲食店チェーンに対し、持続可能な魚介類の調達方針を作成するよう取り組みを求めた。

資 源評価の報告によると、中西部太平洋におけるメバチマグロの現在の親魚資源量は、初期資源の17%にまで減少(注1)。今年3月にワシントン条約で禁輸措 置が議論された大西洋クロマグロは親魚資源量が初期資源の15%とされており、比較するとメバチマグロの資源状態の深刻度がうかがえる。さらにマグロ・カ ツオ類の中でもっとも資源状態が良いとされ、鰹節の原料のカツオにおいても、今回はじめて資源量の減少が報告された(注2)。これらの魚種は海洋で主に FAD (人工集魚装置)によって集められ、巻き網で一網打尽に漁獲されて、WCPFCによる管理の甘さが過剰漁業を許している。

記事の全文はこちら

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資源管理団体と漁業者の目先の利益追求が、科学的なデータを無視した過剰漁獲に走らせているのでしょうか。
「消費者のニーズ」が乱獲の理由にならないように、私たちも食べているマグロのトレーサビリティーをしっかり確認する必要があると思います。
しかし、スーパーの表示だけではわからないんですよね。
このあたりの改善が必要になってくるでしょうね。

この記事は、フィッシュサステナビリティについて書いています。

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