2010年1月17日日曜日

マグロの種類と状況

日本の食文化に燦然と輝く高級魚の代表、マグロ。
高級寿司屋から回転寿司、高級割烹から定食屋まで、どこでもお目にかかれるマグロ。
でも、実際には絶滅危惧種にしていされている種もあって、サステナ(持続可能性)の危機にあるのだ。
ひとまず、マグロの種類と状況をまとめます。
タイセイヨウクロマグロのワシントン条約入りなどの動きもあり、今年は下のリストに変動もありそうなので、注目します。

クロマグロ(黒鮪)
本近海を含む太平洋の熱帯・温帯海域に広く分布する。
マグロ属で最も美味で、最上等種。
□タイセイヨウクロマグロ(大西洋黒鮪)
マグロ属、ひいてはサバ科でも最大種である。地中海・黒海を含む大西洋の熱帯・温帯海域に分布する。 IUCNレッドリストで絶滅危惧種のDD(情報不足)に記載されている。
ミナミマグロ(南鮪)
南半球の南緯60度までの亜熱帯・温帯海域に分布する。
IUCNレッドリストではCR(絶滅危惧IA類 : 最も絶滅が危惧される動物のランク)に記載されている。
「ミナミマグロ保存委員会」がある。
メバチ(メバチマグロ/目鉢)
和名「メバチ」や英名"Bigeye tuna"は、大きな目に由来する。
赤道から南北に緯度35度の範囲に多く生息する。
世界的な漁獲量はキハダに次ぐが、日本での流通量は最多。IUCNレッドリストVU(絶滅危惧II類)。
ビンナガ(ビンナガマグロ/鬢長)
体長1m程の小型種。「ビンナガ」の称は長大な胸鰭を鬢(もみあげ)に見立てたもの。
赤道から南北に緯度10-35度の熱帯・亜熱帯海域に広く分布する。
IUCNレッドリストDD(情報不足)。
キハダ(キハダマグロ/黄肌・黄鰭)
第二背鰭と尻鰭が黄色で鎌状に長く伸び、体表もやや黄色を帯びる。
赤道から南北に緯度35度の範囲に多く生息し、漁獲量は8種の中で最多。
IUCNレッドリストLC(軽度懸念)。
□コシナガ(腰長)
マグロとしては小型種である。和名通り尾柄が長く、他種よりも体型が細長い。
キハダと体型が似ているが、尾部が比較的長いため、この名が付けられた。
日本南岸からフィリピン、パプアニューギニア、オーストラリア、マレーシア、インド、アラビア半島南岸等の沿岸域に分布している。
□タイセイヨウマグロ
タイセイヨウマグロの生息域は大西洋西部海域に限定される。
まぐろ類中、小型で、最大体長約1m、体重約20kgほどであり、一般的には72cmで6〜7kgである。

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