春盛り、いよいよ初鰹のシーズンだ。
しかし、日本近海のカツオの漁が激減しているらしい。
昨年NHKのテレビ番組でカツオ漁師が『近海では本当に釣れない。水産庁は漁獲高は減っていないと言うが、同じ漁獲を確保するのがものすごく大変だ』と語っていた。
カツオは日本近海まで来ていないのだ。
5月1日の朝日新聞の記事に寄れば、その原因ではないかと推測されるのが
遙か南方の海洋で中国船などが行っているおおがかりな巻き網漁だ。
日本では一本釣りしたカツオを刺身やたたきにして食べるが、これらの漁船の目的は
西欧向けの缶詰やペットフードの原料である。
だから、大きさはどうでもよい。大きいのも小さいのも一網打尽にする。
カツオの漁はマグロと関係ないかというとそうではない。
カツオと一緒にメバチやキハダも混獲されうのだ。
そもそもフィリピン付近ではキハダの巻き網漁も行われていて
こちらも幼魚から成魚まで一網打尽の漁がなんの管理もされずに行われているのだ。
イカダを流して魚群を集めて一網打尽にする巻き網漁は、イルカの混獲も問題になっている悪魔の漁法である。
規制しないと大変なことになりそうである。
【朝日新聞5月1日】
日本近海、カツオが獲れない 中国系巻き網漁船の影響か
<このブログはフィッシュサステナビリティについて考えています>
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